Access Agilent 2012年6月号

感度10倍、ダイナミックレンジ30倍 - 濃度差の大きなサンプルを1回の分析で同時に定量するダイオードアレイ検出器

Christian Gotenfels
アジレントプロダクトマネージャ、液体クロマトグラフィ担当

UV 検出器の一般的なダイナミックレンジは 105 ですが、これは濃度差の大きな混合物の分析に対応できないことがあります。このような場合、通常はサンプル前処理 (希釈や濃縮など) を行ったり、複数のキャリブレーションと注入が必要になったりします。

Agilent 1200 Infinity シリーズ ハイダイナミックレンジダイオードアレイ検出器 (HDR-DAD) は、ダイナミックレンジが従来の 30倍に拡大したことにより、低濃度の不純物から高濃度の主成分まで1回の分析で定量することが可能になります。そのため、分析時間が短縮し、生産性の向上と溶媒消費量の削減を達成することができます。

光路長60 mm と 3.7 mmのフローセルにより、ダイナミックレンジを  30 倍に拡大します

図 1. 光路長60 mm と 3.7 mmのフローセルにより、ダイナミックレンジを 30 倍に拡大します
(図を拡大)。

光路長60 mm と 3.7 mmのフローセルにより、ダイナミックレンジを  30 倍に拡大します

図 1. 光路長60 mm と 3.7 mmのフローセルにより、ダイナミックレンジを 30 倍に拡大します

10倍の感度と30 倍のダイナミックレンジを実現

アジレントの Max-Light フローセル技術により、30倍のダイナミックレンジを実現しました。このフローセルのオプトフルイディクス (光学流体) 導波路により、光学長の長さにかかわらずノイズがきわめて低減し、感度が従来の10倍高くなります。

Agilent 1200 Infinity ダイオードアレイ検出器は、光路長3.7 mmのフローセルと60 mmのフローセルの2つで構成されています。光路長の長いセルは低濃度成分の検出に用いられ、短いセルは高濃度成分の検出に用いられます。特別に開発されたアルゴリズムによりリテンションタイムの差を補正し、シグナルの演算をおこなうことで、従来のダイオードアレイ検出器に比べてダイナミックレンジが 30 倍に広がります。

Agilent ハイダイナミックレンジ DADでは、直線性の上限が約 3 倍に広がります。検出感度を10倍に高め、直線性の上限を3倍に高めることから、30倍のダイナミックレンジを実現しています。そのため、従来のダイオードアレイ検出器では難しかった主成分と不純物の同時分析・同時定量が可能になります。さらに、微量化合物の面積精度が向上することから、定量精度の信頼性が高まります。

API 1 と API 2 の濃度は大きく異なっており、それぞれの主成分と不純物を定量するためには、これまでは注入量を変えて分析を2回行うことが必要でした。Agilent ハイダイナミックレンジ DAD では、すべての主成分と不純物を1 回の分析で定量できるため、分析の時間が短縮され、分析の生産性が高まります

図 2. API 1 と API 2 の濃度は大きく異なっており、それぞれの主成分と不純物を定量するためには、これまでは注入量を変えて分析を2回行うことが必要でした。 Agilent ハイダイナミックレンジ DAD では、すべての主成分と不純物を1 回の分析で定量できるため、分析の時間が短縮され、分析の生産性が高まります (図を拡大)。

API 1 と API 2 の濃度は大きく異なっており、それぞれの主成分と不純物を定量するためには、これまでは注入量を変えて分析を2回行うことが必要でした。Agilent ハイダイナミックレンジ DAD では、すべての主成分と不純物を1 回の分析で定量できるため、分析の時間が短縮され、分析の生産性が高まります

図 2. API 1 と API 2 の濃度は大きく異なっており、それぞれの主成分と不純物を定量するためには、これまでは注入量を変えて分析を2回行うことが必要でした。
Agilent ハイダイナミックレンジ DAD では、すべての主成分と不純物を1 回の分析で定量できるため、分析の時間が短縮され、分析の生産性が高まります

多剤混合薬の不純物分析を高速化

Agilent HDR-DADは、医薬品有効成分 (API) の濃度が大きく異なる多剤混合薬の不純物分析に最適です。1 回の分析で有効成分と不純物を定量し、分析に必要な時間を大幅に短縮することができます。

HDR-DADで生産性を向上

Agilent 1200 Infinity シリーズハイダイナミックレンジ DAD なら、様々な濃度の化合物を検量線の範囲内に確実に収めることができます。化合物(群)ごとの再分析や再キャリブレーション、余計な希釈や濃縮は必要ありません。また、(U)HPLCの性能をさらに発揮させるとともに、溶媒や廃液処理のコストを低減させることができます。

1200 Infinity シリーズハイダイナミックレンジ DADの詳細については、こちらのビデオをご覧頂くか、アジレントまたはアジレント代理店までお問い合わせください