Access Agilent 2012年3月号

タンパク質の荷電バリアント分析に必要なメタルフリーの分析環境を実現

Linda Lloyd
アジレントプロダクトマネージャ、BioHPLC カラム

Agilent 1260 バイオイナート HPLC システム

金属イオンの影響を受けやすいモノクローナル抗体や、組み換えタンパク質の荷電アイソフォーム分析にイオン交換カラムを使っている方なら、最新の Agilent Bio IEX および Bio MAb カラムは非常に有用です。これらの Agilent BioHPLC カラムでは、従来のステンレス製ではなく、メタルフリーのハードウェアがカラムに使われています。これらのカラムと Agilent 1260 バイオイナート HPLC システムを組み合わせれば、荷電バリアント分析に適した完全にメタルフリーのサンプル流路が得られます。

新しい Agilent BioHPLC イオン交換カラムと Agilent 1260 バイオイナート HPLC システムを組み合わせれば、金属の影響を受けやすいタンパク質や抗体分析において、優れたソリューションが実現します。たとえば、生物医薬品関連の研究受託機関や製造受託機関 (CRO/CMO)、バイオシミラー企業での生物分野の分析などに適しています。


Agilent BioMAb NP5 カラムを用いた酸性および塩基性荷電バリアントの高分離能分離

図 1. Agilent BioMAb NP5 カラムを用いた酸性および塩基性荷電バリアントの高分離能分離
(図を拡大)。

Agilent BioMAb NP5 カラムを用いた酸性および塩基性荷電バリアントの高分離能分離

 

カラム

Agilent Bio MAb、4.6 x 250 mm、5 µm、PEEK (p/n 5190-2407)

サンプル

MAb、5 µL、5 mg/mL

移動相 A

10 mm リン酸ナトリウム、pH 7.5

移動相 B

移動相 A + 100 mm NaCl、pH 7.5

流速

0.8 mL/min

グラジエント

60 分で 15~95 % B

 

図 1. Agilent BioMAb NP5 カラムを用いた酸性および塩基性荷電バリアントの高分離能分離

Agilent Bio MAb PEEK カラムを用いたメタルフリーの流路により、一貫した分離が実現しています。

図 2. Agilent Bio MAb PEEK カラムを用いたメタルフリーの流路により、一貫した分離が実現しています。 (図を拡大)。

Agilent Bio MAb PEEK カラムを用いたメタルフリーの流路により、一貫した分離が実現しています。

 

カラム

Agilent Bio MAb、2.1 x 250 mm、5 µm、PEEK (p/n 5190-2411)

サンプル

CHO-ヒト化 MAb、1 mg/mL

移動相 A

リン酸ナトリウム、20 mM、pH 7.5

移動相 B

移動相 A + 400 mm NaCl

グラジエント

15~35 % B、0~30 分

流速

0.65 mL/min

注入

2.5 µL

温度

室温

検出器

UV、220 nm

 

図 2. Agilent Bio MAb PEEK カラムを用いたメタルフリーの流路により、一貫した分離が実現しています。

最新技術を使った新しいカラムと新しいアプリケーション

アジレントの BioHPLC ラインナップに 2 つの新製品が加わりました。どちらも、メタルフリー環境での分析に特化した特長を備えています。新製品は、以下の 2 つです。

  • Agilent Bio MAb HPLC カラム – 高分離能の抗体分離に特化した弱カチオン交換カラム (図 1)。

  • Agilent Bio IEX HPLC カラム – あらゆるイオン交換官能基のラインナップを持つカラム。ペプチド、オリゴヌクレオチド、タンパク質の高分離能、高回収率、高効率の分離を実現。

これらのイオン交換充てん剤は、通常内径 4.6 mm のカラムに充てんされています。さらに感度を高めたい場合には、内径 2.1 mm のカラムもご提供しています。一般的に、ルーチン分析には粒子サイズ 10 µm が適していますが、分離能を高めたい場合のために、5 µm の粒子径も提供しています。

図 1 では、BioMAb NP5 カラムを用いたモノクローナル抗体の荷電アイソフォーム分析を示しています。

図 2 では、Agilent Bio MAb カラムにより、一貫したイオン交換 MAb 分離が実現することが示されています。

幅広い範囲で再現性、分離能、生産性を実現

Agilent Bio MAb HPLC カラムは、モノクローナル抗体のアイソフォーム分析の選択性を高められるように特別に設計されています。Agilent Bio IEX HPLC カラムは、弱アニオン、弱カチオン、強アニオン、強カチオンという 4 つの官能基を提供しています。いずれの充てん剤も広いイオンキャパシティを備えているため、幅広い pH 範囲でイオン交換分離をおこなうことができます。

高効率の荷電分離に最適な選択肢

Agilent Bio MAb HPLC および Agilent Bio IEX HPLC カラムは、それぞれ抗体とタンパク質の荷電分離に適したソリューションです。また、最高 400 barの標準 LC でこのカラムの PEEK ハードウェアを使用できます。Agilent 1260 Infinity バイオイナート HPLC システムなどの BioHPLC システムでの使用に最適なカラムです。

これらの新しいバイオファーマ用 HPLC カラムは、初期の創薬研究や高分離能が求められる研究のほか、再現性や分離能、高生産性が求められる QC 前のメソッド開発にも最適な選択肢です。QC 分野やコストの削減が求められる分野でも利点が得られます。

Agilent Bio MAb HPLC および Agilent Bio IEX HPLC カラムが実現するメタルフリー環境の利点の詳細をご確認ください。アジレントの最新の バイオカラム選択ガイド をダウンロードまたはご注文いただけば、 Agilent BioHPLC カラムAgilent 1260 Infinity バイオイナートクォータナリ LC のエキスパートになれます。このガイドは、アジレントのバイオカラムを最大限に活用するための頼れる参考資料です。(英語です)あらゆるラボで必携のガイドを、いますぐ手に入れてください。