Access Agilent 2011年8月号

溶出試験分析の短縮化: アジレントの光ファイバーソリューション

Dan Spisak
アジレント溶出試験器プロダクトマネージャ

溶出試験のサンプル抽出や分析をおこなう研究者は、このルーチン作業をより効率的におこなうための方法を常に探しています。この作業の能率化に対する関心は、控えめに言ってもきわめて高くなっています。ここでは、溶出試験分析への光ファイバー技術の導入について検証しました。大きな熱狂を生むことが確実な、新たな技術です。

溶出試験の自動サンプリング機能は、多くの溶出試験関連メーカーが、さまざまなレベルのものを提供しています。ラボでは使用者のレベルや予算をもとに、サンプリングを手動でおこなうか、フラクションコレクタを組み合わせたポンプを用いて自動化するかを選択できます。

サンプルを採取したら、最終的な分析やレポート作成に対応できるメカニズムを確立する必要があります。もっとも一般的な溶出試験分析には、UV-Vis 分光光度計が用いられますので、各メーカーにより当然、複数の「オンライン UV」オプションをお客様は選択できます。実際、アジレントは、8453 および Cary 50/60 分光光度計を用いたさまざまなオプションを提供しています。

フレキシブルな設定で in situ 分析に対応

Agilent Cary 50/60 ソリューションは、比較的新しい技術や最新技術により、ベッセルからサンプルを抽出する必要をなくします。マルチプレクサーと光ファイバープローブを組み合わせた光学技術により、in situ での溶出試験サンプルの分析を可能にしています。ベッセルから溶液をポンプで分光器へ送るのではなく、光がベッセルに到達し、そこで分析がおこなわれるという仕組みです。

サンプリングマニフォールドの光ファイバープローブは、実際のサンプリングがおこなわれるときだけ下がるので、ベッセル内の流体力学的な変化を最小限に抑えられます。プローブは堅牢な設計なので、洗浄やメンテナンスが容易です。また、各プローブの光ファイバーチップを簡単に交換し、光路長を変えることができます。

システムの重要な要素である Cary 50/60 キセノンフラッシュランプは、プローブとチップの寿命を延ばすとともに、最適な分析に必要な側光範囲を提供します。

このシステムは、可動部品が少ない柔軟な構成になっています。そのため、分析が迅速化され、日々の動作に必要な消耗品の量が大幅に少なくなっています。

30 秒ごとにリアルタイムのデータを取得

Agilent Cary WinUV ソフトウェアは、メソッド設計と溶出試験器の動作をコントロールします。取得データがリアルタイムで表示されるので、結果をすぐに解析することができます。サンプルのポンピングが不要なので、サンプルのタイムポイントを 30 秒間隔で設定できます。これにより、速放性製剤等のプロファイリングが大幅に向上します。フィルタリングの代わりとしてソフトウェアの補正機能が、非活性成分のあらゆる影響を打ち消します。

大幅なコスト削減を実現

Cary 50/60 分光光度計の光ファイバー分析で自動化すれば、サンプリングプロセスが能率化するだけでなく、長期的なコスト削減も実現します。このシステムでは、分析ごとに新しいフィルターを使ったり、サンプルチューブを定期的に交換したりする必要はございません。また、ポンプやフラクションコレクタの修理やメンテナンスも不要です。

洗浄やメンテナンスが容易なうえに、リアルタイムの測定が可能なので、分析の回転を速め、スループットを高めることができます。また、デュアル溶出試験器構成にすることにより、光ファイバーシステムの効率を最大限に高めることも可能です。

溶出試験分析の短縮化を実現

UV-Vis 分析をされているお客様は、光ファイバーオプションの導入を是非ご検討ください。分析者によるサンプリングのばらつきを減らし、計算やレポート作成を簡単にすることにより研究者の貴重な時間を最大限に活用できるようになります。時間とコスト、労力を削減する光ファイバーと Cary 50/60 分光光度計の詳細については、こちらをご覧ください。