Access Agilent 2011年4月号

クリック 6 回で生成物を精製 - - 新しい Agilent フラッシュ精製クロマトグラフィシステム

Stephen Ball
アジレント製品マネージャ、フラッシュおよび ELSD 機器

お知らせ:2012年12月1日付で、フラッシュクロマトグラフィシステムは販売停止となりました。

分取 LC による反応生成物の分離は、医薬品化学ラボでも、その他の有機化学ラボでも、時間のかかる面倒な作業になることがあります。アジレントは、新しい Agilent 971-FP フラッシュ精製システムに導入された「6 クリックアプローチ」をはじめとする各種機能により、その長く面倒な作業を短縮します。フラッシュ精製は、基本的には、分取 LC を単純化および高速化したものです。Agilent 971-FP フラッシュ精製システムは、サンプル精製において信頼性と利便性、スピードを実現することで、精製に費やす時間を短縮し、化合物分析により多くの時間を割くことを可能にします。

一般に、分取 LC ラボでは、1 日のはじめに時間を割いて、ポンプの準備や検出器の安定化をおこなう必要がありますが、971-FP なら、すぐにメソッドを実行することができます。パルスキセノンランプにより、標準的な UV 検出器に比べて、ウォームアップ時間が10 分以上も短縮されます。独自のバブル検出器により、溶媒のプライミングも最小限に短縮されます。

「Guide me」 ウィザードにより、最適な精製メソッドの設定に必要な決定プロセスが単純化されているので、クロマトグラフィの経験の有無にかかわらず、初めての人でも効果的な化合物精製をおこなうことが可能です。薄層クロマトグラフィ分析結果を元に、フラッシュメソッドを最適化してさらに高速化することができます。角度調節の可能な 10.4-インチタッチスクリーンインターフェースから、すべてのパラメータを簡単に微調整できます。内蔵のキーボードで数字やテキストを入力することも可能です。

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1 サンプルあたりクリック 6 回だけで、精製メソッドを設定し、該当するサンプルを自動的に処理することができます。処理中に変更を加えることも可能なので、メソッド開発の時間を最小限に抑えられます。グラジエントを延長したい場合は、ポンプなどを停止させずに、タッチスクリーンの隣にあるダイレクトアクセスボタンを押すだけで操作できます。

化合物の回収率を最大化する完璧なソリューション

合成生成物を精製する場合、検出チャンネルが多くなるほど、不純物を見逃す可能性が低くなります。971-FP では、最大 7波長を選択し、溶出する化合物をそれぞれに最適な感度でモニタリングできます。化合物に発色団がない場合は、オプションの Agilent 蒸発光散乱検出器 (ELSD) を用いた検出が可能です。

このシステムのフラクションコレクタは業界で最大級のもので、幅広いコレクションチューブに対応します。RF タグが採取したフラクションのラックを認識します。

着脱式カラムステーションは最大4台まで接続でき、最高のスループットを安全に得ることができます。ソフトウェアのマルチカラムコントローラとその他の機能を組み合わせれば、システムを自動的に切り替え、プログラム済みの次のサンプルへ無人で移行することが可能です。充てん剤 1200 g を含む SuperFlash カラムにも対応しています。スクリーン上でプログラムされた作業をモニタリングしながら、前のサンプルのデータを検証し、採取したフラクションを読み出すことができます。

971-FP、直観的なソフトウェア、DASi サンプルローディングモジュール SuperFlash 精製カラムを組み合わせれば、創薬レベルのフラッシュ精製に対応する完璧なソリューションが実現します。SuperFlash カラムは、幅広いサイズと相が用意されているので、創薬プロセス全体を通じてのスケールアップも容易です。

一般的な寿命 5 年のキセノン UV ランプと堅牢なパルスフリーのデュアルピストンポンプが、長い稼働時間を実現します。これにより、毎日のあらゆる分析の効率がさらに高まります。

柔軟性の高い ELSD により不純物の見逃しを回避

UV 検出のみを用いた精製システムでは、UV を吸収する基を持たない化合物が問題となります。そうした化はフラクションコレクタで分離できません。Agilent 971-FP フラッシュ精製システムでは、すべての分析に蒸発光散乱検出器 (ELSD) を導入できます。アジレントの製造する 380-LC ELSD および 385-LC ELSD を 971-FP のタッチスクリーンから直接制御し、分析前や分析中に、検出の設定 (動作温度、ガスフロー、LED 強度など) を簡単に変更できます。推奨モデルの 385-ELSD は、室温以下での動作が可能なので、熱に対して不安定な化合物や揮発性の高い化合物の感度が向上します。

971-FP フラッシュ精製システムのオプションである 380-ELSD および 385-ELSDAgilent 1260 Infinity 分取スケール精製システム1260 Infinity 分析スケール精製システムといった他の機器に接続することもできます。これにより、フラッシュクロマトグラフィ、HPLC、超臨界流体クロマトグラフィ (SFC) といった幅広い分析テクニックにおいて、蒸発光散乱検出の利点を活用することが可能になります。