Access Agilent 2010年7月号

Agilent 1200 Infinity シリーズ: 液体クロマトグラフィの生産性、信頼性、コストパフォーマンスが向上

Michael Frank
アジレント プロダクトマネージャ、HPLC システム & ソリューション

Agilent 1290 Infinity LC は UHPLC 論争に終止符を打ち、HPLC の水準を引き上げました。新しい Agilent 1220 Infinity LC および Agilent 1260 Infinity LC は、600 bar (60 MPa) のシステム圧力と 80 Hz の検出器スピードという高速高分離 LC (高速高分離LC) の機能を、HPLC の価格で提供します。さらに、従来のシステムと比べて感度が 10 倍向上するほか、あらゆる既存の HPLC メソッドに 100 % 対応します。この新製品群は、将来においても安心して使用できる継続的な HPLC、高速高分離LC、超高性能 LC (UHPLC) ソリューションを実現し、あらゆるアプリケーションや予算に対応します。

図 1. Agilent 1200 Infinity シリーズ LC システムなら、最先端の LC カラム技術を活用できます。
新しい Agilent 1200 Infinity シリーズは、分析 HPLC および UHPLC において、新たなレベルの性能を実現し、定評のある 1200 シリーズ LC ファミリーや 1120 Compact LC に代わるシステムとなります。

Agilent 1220 Infinity LC – さらに優れたコストパフォーマンス

1220 Infinity LC は、高品質で使いやすい統合型のシステムです。ルーチン HPLC 分析や高度な 高速高分離LC 分析に対応し、投資収益率を最大限に高めます。
  • 60 MPa のパワーレンジ、最高流量 5 mL/min、検出器スピードは 80 Hz
  • 1200 Infinity シリーズのすべての検出器や、Agilent 6100 シリーズシングル四重極 LC/MS に完全に対応– あらゆる既存の HPLC および 高速高分離LC メソッドを実行可能
  • 1260 および 1290 Infinity LC システムと共通する多くの部品を使用 – きわめて低いコストで優れたアジレント品質を提供

Agilent 1260 Infinity LC – さらに優れた信頼性

1260 Infinity LC は、性能と価値の水準を新たなレベルに引き上げ、分析結果の信頼性を高めます。
  • 最大 10 倍の UV 検出感度、80 Hz の検出器スピード、60 MPa のパワーレンジ。アイソクラティック、クォータナリ、
    バイナリシステムで最高 5 mL/min の流量 – 新たなレベルの汎用性、高い分離能、高速分離を実現
  • HPLC および 高速高分離LC に 100 % 対応 – 未修正の既存メソッドと高度な 高速高分離LC アプリケーションを、
    同じシステム上で実行
  • 旧型の 1200 シリーズ LC システムと同程度、および 1200 シリーズ 高速高分離LC よりも大幅に安い価格 – 同額または
    少ない投資で、いままで以上の価値を実現

Agilent 1290 Infinity LC – さらに優れたパワー

1290 Infinity LC は、究極のクロマトグラフィ性能を備え、最高のスピード、分離能、感度を実現します。
  • 最大 120 MPa の広いパワーレンジ – あらゆる粒子タイプ、あらゆるカラム寸法、あらゆる移動相および固定相に対応
  • 従来の HPLC から 高速高分離LC および UHPLC までの究極のメソッド柔軟性 – あらゆる既存のメソッドを実行し、
    1 つのシステム上で LC および LC/MS のあらゆる問題を解決
  • 低い総所有コスト – HPLC 機器と同程度のサービスコストで UHPLC の生産性が実現
図 2.1 つの LC システムで、従来のクロマトグラフィから、高速および高分離能クロマトグラフィまでに対応できます – この例では、Agilent 1260 Infinity クォータナリ LC システムを示しています(画像を拡大するにはここをクリックします)。

圧力、データスピード、感度が向上する理由は?

60 MPa という高いシステム圧力により、小さい粒子を充てんしたカラムを使用できるようになります。こうしたカラムを使えば、分離能を同じに保ったまま分離のスピードを上げたり、分離時間を同じに保ったまま分離能を高めたりすることができます。また、その両方のあいだで、スピードと分離能を自由に調節することができます(図 2)。

分離が高速化すると、ピークが狭くなります。そうしたピークで十分なデータポイントを得るためには、データ取り込みスピードの優れた検出器が必要となります。新しい 1220 Infinity および 1260 Infinity 可変波長検出器 (VWD)1260 Infinity ダイオードアレイ検出器 (DAD) は、80 Hz というデータスピードを備えています。また、新しい 1260 Infinity 蛍光検出器は、74 Hz のデータスピードに対応します。

こうした新しい検出器は、± 0.6 µAU/cm という低いノイズレベルにより、検出感度を高めます。ノイズが低いと、不純物分析や微量分析の結果に対する信頼性が高まります。また、1260 Infinity DAD および 1290 Infinity DAD の新しい光学デザインは、グラジエント分離や高流量、高温により生じる屈折率の影響を抑えます。この新デザインにより、さらにフラットなベースラインが実現し、自動積分結果が大きく向上します。

こうした圧力、データスピード、感度の向上により、生産性が高まり、分析結果に対する信頼性が高まります。

図 3.Agilent 1200 シリーズクォータナリ LC システムと、新しい Agilent 1260 Infinity クォータナリ LC システムで実行した従来メソッドの比較では、リテンションタイムに違いは生じていません(画像を拡大するにはここをクリックします)。

新しい 1200 Infinity シリーズ LC で既存のメソッドを実行し、
同じ結果を得ることはできるのか?

新しい 1200 Infinity シリーズ LC システムでは、徹底した下位互換性が最重視されています。新しい 60 MPa システムでも、あらゆる既存の HPLC メソッドを実行し、すべてのピークについて同じリテンションタイムや分離能を得ることができます (図 3)。
フローパスの変更については、クロマトグラフィ結果の変動が各種規則で定められた限界内に収まるように設計されています。また、すべての標準的な分析カラムの寸法にも対応できます。

Agilent 1200 Infinity LC システムは、Agilent ZORBAX カラムファミリーとの相性が優れています。Agilent ZORBAX カラムには、Eclipse PlusStableBondBonus-RP など、さまざまな固定相が用意されています。粒子サイズは 1.8 µm ~ 7 µm、圧力範囲は最高 120 MPa です。また、Agilent 1200 Infinity LC システムのパワーレンジを最大限に活用するためには、Agilent Poroshell 120 カラムが最適です。

すべてのアジレント製ソフトウェアパッケージも、Agilent 1200 Infinity LC システムの新しいモジュールをサポートしています。サードパーティ製ソフトウェアによるコントロールについては、汎用的な Agilent Instrument Control Framework (ICF) か、現時点でサードパーティ製ソフトウェアがサポートしている LC モジュールを再現するファームウェアエミュレーションモードのいずれかを使用できます。

ルーチン分析に利用できる LC を求めている場合でも、最高の分離能や感度、分析スピードを実現する高度な LC/MS システムを求めている場合でも、Agilent 1200 Infinity シリーズなら、必要なソリューションが見つかります。予算の制約に応じて、クロマトグラフィ性能のニーズを満たすシステムを選ぶことができます。1200 Infinity シリーズ LC システムの詳細については、アジレントの製品ページをご覧ください。