SurePrint 技術 - アジレントの高品質インクジェットプリントテクノロジー

244,000 個のスポットを搭載したアジレントのマイクロアレイは、従来のマイクロアレイシリーズに比べて、スポット密度が 5 倍に増加しています。これによってゲノムのカバー率が劇的に向上し、これまでよりも多くの高分解能ゲノムアプリケーションで、アジレント製アレイの優れた性能を活用できるようになりました。

SurePrint 技術では、最大 8つのアレイを単一のスライドにプリントすることができます。これにより、ゲノム全体の解析から的を絞った詳細な解析まで、幅広い研究に対応できるようになりました。このアレイなら、従来よりも大規模でパワフルなマイクロアレイ実験を、きわめて低いコストで実施できます。

アジレントは幅広いカタログマイクロアレイを提供していますが、さらに幅広い実験に対応するように容易にカスタマイズすることもできます。使いやすいウェブアプリケーションの Agilent eArray を使えば、安全なオンライン環境でカスタムマイクロアレイをすぐに設計することができます。追加料金はかかりません。アジレントのサポートする幅広いフォーマット、プローブ、ゲノムアプリケーション、生物種のなかから、研究者それぞれの実験ニーズにぴったり合った選択肢を組み合わせることが可能です。カスタム設計完了後ご注文頂けば、Agilent SurePrint インクジェット技術により、迅速にアレイを製造し、お届けします。

In Situ 合成プリントプロセス

カタログアレイもカスタムアレイも、非接触型の産業用インクジェットプリントプロセスを用いて製造されています。このプロセスでは、特殊加工を施したガラススライド上にモノマーが均一に配置されます。この in situ 合成プロセスでは、デジタルシーケンスファイルによって 60-mer オリゴヌクレオチドプローブが1塩基ずつプリントされます。アジレントの持つ正確なインクジェットプロセスにより、きわめて少量の液滴 (ピコリットル) を精密にスポットすることが可能になっています。図 1 は、プロセスの 4 つのステップを示しています。また、短いアニメーション動画では、プロセスの作動する様子を紹介しています。

この反応で使用される標準的なフォスフォアミダイト法は、各ステップできわめて高いカップリング効率を維持しており、完全長オリゴヌクレオチドを合成することが可能になっています (図 2)。精密な量が「オンザフライ」で再現性よく配置されます。この「オンザフライ」技術により、スライド表面への接触でプロセスが中断したり、スポット異常を起こしたりすることなく、安定して均一なスポットを作り出すことができます。また、1 回の製造工程で複数のマイクロアレイを同時にプリントすることも可能になっています。

図 1. この 4 つの画像は、インクジェットプリントによるオリゴ合成の一般的なメカニズムを示しています。A :活性化させたマイクロアレイ表面にヌクレオチドの最初の層を配置します。B :ヌクレオチドの複数の層が正確にプリントされた後、さらにオリゴを伸長していきます。C :新しい塩基が鎖に追加される (図 D で示しています) 際のオリゴのクローズアップ図。こちらの動画で、プロセスが作動する様子を紹介しています。

図 2. フォスフォアミダイト法によるオリゴ合成の一般的なサイクル。このプロセスが 60 回繰り返されます。

リアルタイムの品質管理

アジレントのリアルタイム品質管理システムは、プロセスの各段階でヌクレオチドのデポジションをチェックし、スポット抜けやオリゴヌクレオチドプローブ合成の中断を最小限に抑えます。このアジレント独自の in situ プロセスで 60-merのオリゴヌクレオチドを合成することで、高品質のカスタムマイクロアレイをお客様のご要望に柔軟に対応しつつ作成できます。