Glycomics Solution

糖タンパク質の自動分析のための統合型ソリューション

グリカン(糖タンパク質のオリゴ糖部)の分析には、いくつかの難問が伴います。糖タンパク質は通常、分析に使用できる量が限られています。グリカン自体の構造も複雑です。糖タンパク質の単一箇所に結合しているグリカンでも、さまざまな構造が混在しています。未知のグリカンと比較するための標準物質は、一般には存在しません。糖タンパク質分析に求められる感度、精度、専門知識を持つのは、これまでは少数の特別なラボだけでした。

Proteome Systems 社とAgilent Technologiesは、それぞれの専門知識を結集させ、糖タンパク質から生じるグリカンを自動で分析するためのシステムを開発しました。両社の技術が結び付いたことで、癌や自己免疫疾患といった生物学的事象における糖マーカーの識別や、エリスロポエチン、インターフェロンβ、抗体といった組み換え糖タンパク質産物の分析が可能になりました。

Proteome Systems社のGlycomIQソリューションは、糖タンパク質サンプルのLC-MS/MS分析用のプロトコル、確認用サンプル、カラムで構成されます。また、パワフルなGlycoSuiteソフトウェアツールとデータベースも含まれています。GlycomIQソリューションをAgilent Technologiesの液体クロマトグラフィ/イオントラップ質量分析計と組み合わせれば、クマシー染色した2Dゲルで検出される多数の糖タンパク質や溶液中の糖タンパク質について、グリカンの構造分析を実施することが可能です。

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