AdEasy Viral Titer Kit [RUO]

迅速なアデノウイルスの力価測定

アジレント(旧ストラタジーン)の AdEasy™ Viral Titer Kitはenzyme-linked immunoassay（酵素結合免疫測定法）によりアデノウイルスの力価を簡単に測定することができるキットです。従来の方法では2週間を要していた力価測定が24-48時間で完了できます。

簡単なプロトコール

感染24-48時間後の細胞を固定した後、抗ヘキソン抗体（ヘキソンはアデノウイルス粒子のカプシドを形成する複製に必要なタンパク質）で処理します。HRP（ホースラディッシュ・ペルオキシダーゼ）が結合している二次抗体で処理した後、金属増感性の基質であるDAB（diaminobenzidine）を加えると、HRPの酵素触媒反応により、アデノウイルス粒子のヘキソンを持つ感染細胞だけが褐色を呈します。最後に、褐色を呈している感染細胞の数を一般的な顕微鏡下で計測して、力価を算出します。

GeneJammer Transfection Reagent

最近の研究から、GeneJammer Transfection Reagentはアデノウイルスの感染効率を向上させることが明らかになりました。アデノウイルスの感染には、アデノウイルス受容体が必要ですが、この受容体の発現が乏しい細胞に対してはアデノウイルスによる遺伝子導入が困難です。そのような細胞でもGeneJammer Transfection Reagentを併用することで、高効率でアデノウイルスが感染可能なことが明らかになりました（Human Gene Therapy 16:1287-1297 November 2005 Fouletier-Dilling CM, Bosch P, Davis AR, Shafer JA, Stice SL, Gugala Z, Gannon FH, Olmsted-Davis EA. “Novel Compound Enables High-Level Adenovirus Transduction in the Absence of an Adenovirus-specific Receptor”）。

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