AdEasy XL Adenoviral Vector System [RUO]

AdEasy™ XL アデノウイルス ベクター システム

  • 特殊なコンピテントセルと共に用いれば組み換え体を産出効率は300% 増し
  • 粘着性のあるAD-293細胞がウイルスのパッケージング効率を改善
  • E. coli 内での相同組み換えの利用で大幅に時間を削減
  • レポーターとして VitalityÒ hrGFP も利用可

掲載の製品はすべて試験研究用です。診断目的にご利用いただくことはできません。

AdEasyがより簡単になりました!

AdEasyÔ XL アデノウイルス ベクター システムにより組み換えアデノウイルス産生が今までよりさらに簡単になりました。このシステムでは特殊なコンピテントセルを用いており、従来比300% 以上の組換体が得られるように改善されています。また、アジレント(旧ストラタジーン)のAD-293セルは優れたパッケージング性能を発揮します。

E.coli の相同組み換えによって時間を削減します

AdEaayシステムと同様、AdEasy XL システムは E.coli での相同組み換えによって、組み換えアデノウイルス プラスミドを構築することで、従来の方法と比べて大幅に時間を節約できます。AdEasyシステムから進化した点は、AdEasy XL システムではアデノウイルス・バックボーンがコンピテントセル、BJ5183-AD-1 細胞にあらかじめ導入されていることです。これにより、シャトルベクターと大きなアデノウイルス・バックボーンを同時に形質転換させる元のシステムから、研究対象の遺伝子を含むシャトルベクターのみを形質転換する方法へと変わりました。この特殊な細胞を使うことで、大幅にバックグラウンドが低減し、目的の組換体を含むコロニー数を 300% も向上させました。

高レベルのタンパク産生と広いホスト幅

アデノウイルスは幅広いタイプの細胞に感染させることができ、ホスト細胞の細胞分裂に左右されません。哺乳類細胞でタンパク質を産生させるには、高効率の遺伝子デリバリーと高レベルの遺伝子発現が必要となりますが、どちらもアデノウイルス ベクターを用いることによって達成できます。アデノウイルス ベクターは高い発現レベルを持つので、哺乳類細胞における組み換えタンパク質の過剰発現に利用可能です。哺乳類細胞でタンパク質を発現させた場合には、目的タンパク質は適切な翻訳後修飾を受け、正しくフォールディングされますが、原核細胞をもちいたシステムでの過剰発現の場合には実現できないことです。

3‐ステップの簡単な手法

研究対象の遺伝子や発現カセットをまずシャトルベクターにクローニングします。次にそのシャトルベクターを、アデノウイルス バックボーン プラスミド pAdEasy-1 を含む特殊な E. coli 菌株(BJ5183-AD-1)に形質転換します。組み換えアデノウイル スプラスミドはカナマイシンによりセレクションされ、制限酵素消化によって確認することができます。最後に、組み換えアデノウイルスプラスミドをAD-293 細胞にトランスフェクションすることで、アデノウイルス粒子がパッケージングされます。

ウイルス パッケージングにふさわしい粘着性のある AD-293 細胞

アジレント(旧ストラタジーン)は HEK 293 細胞の特別なサブタイプであり、粘着性が向上したAD-293 細胞を提供しています。この特別な表現型により、ウイルス パッケージングに優れた能力を発揮します。ウイルスの力価向上のために是非AD-293細胞をお試し下さい。

ViraPack トランスフェクションキット

ViraPack トランスフェクションキットは AdEasy XL とは別に提供しています。このキットはパッケージングの際に HEK293 細胞へプラスミドを形質転換するために特別に開発されました。

 

 

使用上のご注意

本ページ内のカタログ番号 200157 製品は「遺伝子組換え生物等の使用等 の規制による生物の多様性の確保に関する法律(通称カルタヘナ法)」に示されるところの「遺伝子組換え生物等」に該当する製品です。詳細に関してはアジレントテクニカルサービスへお問い合わせください。

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AdEasy™ XL Adenoviral Vector System saves weeks of time Generating recombinant vectors in E. coli is easy and takes only three days. Compare that with traditional plaque purification which can require 24 to 44 days. Your experiments will be complete while others are still purifying plaques.
AdEasy™ XL simplifies adenovirus production The gene of interest or expression cassette is first cloned into a shuttle vector (either pShuttle or pShuttle-CMV). The resulting plasmid undergoes a single plasmid transformation into BJ5183-pAD-1. Recombinant adenoviral plasmids are selected on kanamycin and confirmed by restriction digest. The recombinant adenoviral plasmid is digested with Pac I and transfected into AD-293 cells where it replicates and is packaged into virus particles.
Improve Recombinant Adenoviral Production with BJ1583-pAD-1 We compared the capability of BJ5183 and the improved BJ5183-pAD-1 to generate recombinant adenovirus. As shown in the table, generating recombinant adenovirus vector using the original AdEasy system resulted in an 18 to 34% success rate, while the pre-transformed BJ5183-AD-1 resulted in consistently >94% success rate.

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AdEasy™ is a trademark of John Hopkins University. 

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AdEasy™ XL Adenoviral System 240010 1 kit お問い合わせください Call
Vectors and cells required to clone and package recombinant adenovirus
20 µg pShuttle vector, 20 µg pShuttle-CMV vector, 10 µg pShuttle-CMV-lacZ control vector, 5 x 0.1 ml BJ-5183-Ad1 electrocompetent cells, 10 µl Transformation control plasmid, 5 x 0.1 ml XL10-Gold ultracompetent cells, 50 µl b-mercaptoethanol, 10 µl pUC18 DNA control plasmid, 1 x 106 Ad-293 cells
分析保証書 (C of A) 分析保証書 (C of A)  マニュアル マニュアル
BJ5183-AD-1 Electroporation Competent Cells 200157 5 x 0.1 ml お問い合わせください Call
分析保証書 (C of A) 分析保証書 (C of A)  マニュアル マニュアル
pShuttle-IRES-hrGFP-1 vector 240081 20 µg お問い合わせください Call
Shuttle vector with FLAG epitope
分析保証書 (C of A) 分析保証書 (C of A)  マニュアル マニュアル
pShuttle-IRES-hrGFP-2 vector 240082 20 µg お問い合わせください Call
Shuttle vector with HA tag
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