PfuTurbo DNAポリメラーゼ
掲載の製品はすべて試験研究用です。診断目的にご利用いただくことはできません。
用途
高い正確性と高い増幅性
PfuTurbo DNA polymerase*はクローン化Pfu DNA polymerase**にアジレント(旧ストラタジーン)独自のArchaeMaxx polymerase-enhancing factor***を加えた特別仕様のPCR酵素で、高い正確性を維持したまま高い増幅性能を実現しました。PfuTurbo DNAポリメラーゼは他社の校正機能をもつ酵素と比べても正確性が高く、校正機能を持たないTaq DNA polymeraseと比較すると6倍も高い正確性を示します。1 PfuTurbo DNAポリメラーゼは Taq DNAポリメラーゼや他社の校正機能をもつ酵素と比較して、複雑なテンプレートであっても高い増幅性を示し、より多くの収量が得られます。PfuTurbo DNAポリメラーゼでのパフォーマンスの向上により、Pfu DNAポリメラーゼの場合よりも短い伸張時間、少ないPCRサイクル、少量のDNAテンプレートでも反応を行うことが可能です。PfuTurbo DNAポリメラーゼはcDNAの増幅も高い正確性で行うことができます§。
アジレント(旧ストラタジーン)独自のArchaeMaxx 因子
ArchaeMaxx因子はアジレント(旧ストラタジーン)の研究者により Pyrococcus furiosus から発見されたもので、好熱菌性ポリメラーゼに対するPCR阻害物質を取り除く働きがあることがわかっています。通常、PCRの反応が進むにつれ、dCTPが脱アミノ化されて生じるdUTPが蓄積していきます。DNA鎖にdUTPが取り込まれると、Pfuをはじめとする校正機能をもつ古細菌性のDNAポリメラーゼの活性が阻害され、増幅効率が低下します。ArchaeMaxx 因子は、dUTPをdUMPに脱リン酸化することで、伸張するDNA鎖にdUTPが組み込まれるのを防ぎます。その結果、増幅性が改善し、長いテンプレートの増幅を可能にします。また、伸張時間も大きく短縮され、PCR反応を全般的に改善させる効果があります。ArchaeMaxx 因子は、アジレント(旧ストラタジーン)のPCR酵素にだけ添加されています。
PfuTurbo ホット・スタート DNAポリメラーゼ
PfuTurbo ホット・スタート DNAポリメラーゼはPfuTurboの高いパフォーマンスを維持したまま、特異性が向上しており、しばしば見られるプライマー・ダイマーや非特異的バンドを極力抑える仕様となっており、難しいPCRでの収量を向上させることができます。PfuTurbo ホット・スタート酵素は低コピー数のターゲットを複雑なサンプルから検出する際に理想的です。PfuTurbo ホットスタート DNAポリメラーゼはサイクル条件の変更無しにPCRプロトコールへ取り入れることが可能な、抗体‐不活性化型のDNAポリメラーゼです。このホットスタート仕様では、DNAポリメラーゼ活性と 3' -5'エキソヌクレアーゼ活性の両方ともにサイクルが開始するまで完全に不活性化されています。
より高い増幅効率
増幅効率は一回のPCRサイクルあたりの fold amplification の測定値であり、完璧な倍加と比較した時の割合あるいはパーセンテージとして表現されます(完璧な倍加のPCRは 100% の増幅効率を示します)。PCR効率を一度測定すれば、特定の鋳型の量から fold amplification を測定したり、あるいは、希望する収量を得るために必要なPCRサイクル数の計算をすることに利用できます。増幅効率の小さな変化はPCRのサイクル中に増幅され、最終産物の収量の変化は著しいものとなります。例えば、25-サイクルのPCRでは、5% の増幅率向上が二倍の最終産物収量の増加となります。†効率の低い反応は収量が少なくなるだけではなく、効率の高い反応よりも飽和状態になるまでに長い時間がかかります。このため、プライマー・ダイマーや望ましくない副産物が増幅される機会が増えてしまいます。リアルタイムQPCR方法を使用した解析では、PfuTurbo DNAポリメラーゼは他のプルーフリーディング ポリメラーゼよりも高い増幅効率を示すことが明らかになりました3。
規格
反応条件
§cDNAの増幅ではMg2+の終濃度を 2 mM から 3 mM へ上げることが必要な場合もあります。
†増幅効率は実験的な fold amplification を測定する時に以下の公式を用いて求められます。 N/N0=(1+E)n N0 = 最初の分子数、N = 増幅された分子数、 E = 効率 、n = PCRサイクル数
1. Hogrefe, H. , et al (2002), Proc Natl. Acad. Sci. USA 99: 596-601
2. Arezi, B., et al. (2003), Anal. Biochem. 321:226-235
3. Lasken et al. (1996), JBC 271: 17692-17696
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