ニュースリリース 2014年2月12日付

アジレント・テクノロジーが、ベイラー医科大学と共同で、がん研究、出生前・出生後研究に向けた
カスタム CGH マイクロアレイを提供

 アジレント・テクノロジー株式会社 (社長:梅島 正明、本社:東京都八王子市高倉町9番1号)は、ベイラー医科大学 遺伝医学研究所と共同で、世界の研究者に向けカスタム CGH(比較ゲノムハイブリダイゼーション)マイクロアレイを提供することを発表します。ベイラー医科大学が蓄積してきた遺伝研究のデータと、アジレントのマイクロアレイ製造技術とを融合して、新たなマイクロアレイ 6種(遺伝学検査に関する研究用 3種、出生前遺伝学検査に関する研究用2種、がんの臨床研究用 1種)を提供し、がんおよび細胞遺伝学研究において新たな発見を実現できるよう貢献していきます。この協力関係については、2013年10月にボストンで開催された ASHG 会議で発表されたもので、このたび日本でもこのマイクロアレイの提供を開始します。

ベイラー医科大学遺伝医学研究所 事業開発ディレクターのT. Trandon Perthuis 氏は次のように語っています。
「この複雑なマイクロアレイの設計にあたっては、ベイラー医科大学において膨大な努力が重ねられてきました。アジレントとの協力により、このマイクロアレイを国内外に提供できることをうれしく思います。」

 T. Trandon Perthuis 氏は次のように語っています。
「もともとは微細欠失および微細重複に注力してきた我々のマイクロアレイは、過去 10年の間に、漸次、改善を重ねてまいり、現在では非常に堅牢な設計となっています。エクソンレベルの欠失や重複も検出できる能力を備えています。我々のエクソンにフォーカスしたアレイはおよそ 1700の遺伝子を対象としており、AOH(ヘテロ接合性の消失)や UPD(片親性ダイソミー)の検出用に SNP(一塩基多型)部位を含むプローブも含まれています。」

 当社の診断・ゲノミクスグループ担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーである Jacob Thaysen は次のように語っています。
「長年にわたり膨大な研究を続けてまいりましたが、このたび、がんおよび細胞遺伝学研究における先端的な研究で知られるベイラー医科大学と協力して、疾病研究に向けた強力な新型ツールを研究者の皆様にご提供できることを誇らしく感じております。」

 当社はゲノム全般にわたる遺伝子発現、比較ゲノムハイブリダイゼーション、高感度蛍光 in situ ハイブリダイゼーション製品群「SureFISH」など、多岐にわたるゲノミクス製品を提供しています。当社のヒトゲノム CGH マイクロアレイは様々なフォーマット、オプションで提供しています。今回発売のマイクロアレイには、がんの臨床研究・遺伝学検査に関する研究や出生前遺伝学検査に関する研究において重要な領域にフォーカスしてデザインしたプローブを搭載しています。60-mer SurePrint 技術を使用してプリントされた高精度マイクロアレイが 1枚のスライドガラスに複数搭載されており、コストの低減を実現しています。



ベイラー医科大学 遺伝医学研究所について

ベイラー大学 遺伝医学研究所では 40年以上にわたり、包括的な研究および遺伝試験サービスを、21世紀の医学とも言える遺伝医学の世界に提供してきました。

アジレントとゲノミクス

アジレント・テクノロジーは、次世代シーケンサー向けターゲットエンリッチメント・システムおよびゲノムマイクロアレイの世界的リーダーです。当社の SureSelect および HaloPlex ターゲットエンリッチメント・システムにより、研究者の皆様はシーケンスする領域を簡単に選択することが可能です。これにより、ゲノム全体をシーケンスする場合と比べて費用も時間も抑えることができます。HaloPlex を使うと、サンプル前処理からシーケンサーにかけるまでのワークフローを 1日で完了することができます。SureSelect はエクソン領域全体およびメチル化領域全体を 1回の反応で正確にキャプチャーします。この 2製品は、当社が有する複雑な長鎖オリゴヌクレオチドの合成技術を利用した製品の一部です。このコア技術を活用した製品には、他にも遺伝子発現のゲノム全体の測定に使われるマイクロアレイや、比較ゲノムハイブリダイゼーション用マイクロアレイ、高感度蛍光 in situ ハイブリダイゼーション製品群「SureFISH」などがあります。オリゴヌクレオチド関連の製品にくわえ、当社ではサンプルの品質を測定するチップ型電気泳動装置バイオアナライザおよびスクリーンテープ型多検体向けの電気泳動装置 TapeStation、試薬、ハードウェア、メソッド、バイオインフォマティクス・ソフトウェアなど、ゲノム実験に必要なツールを各種取り揃えています。

アジレント・テクノロジーについて

アジレント・テクノロジー(NYSE:A)は、化学分析、ライフサイエンス、診断、エレクトロニクス、コミュニケーション市場における世界のプレミア・メジャメント・カンパニーであり、またテクノロジー・リーダーでもあります。20,600名の従業員を擁し、100カ国以上でビジネスを展開しています。アジレントは、2013年度、68億ドルの売上高を達成しました。アジレント・テクノロジーの情報は、以下のウェブサイトでご覧ください。
http://www.agilent.co.jp

 2013年 9月19日、当社は、電子計測会社を非課税のスピンオフ手続きにより、自社を株式公開会社2社に分割する計画であることを発表しました。この会社分割は 2014年 11月初旬までに完了見込みです。

※このプレスリリース中の「アジレント・テクノロジー」、「アジレント」、「当社」は、文脈により、「アジレント・テクノロジーズ・インク」、その日本法人や各国の法人、グループ全体を指すことがあります。

マスコミ関係者の皆様: 技術、地域貢献、役員等に関連する情報は、以下のウェブサイトでご覧いただけます。
http://www.agilent.co.jp/newsjp

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