アジレント不純物プロファイリングセミナー

新規原薬中の不純物は有機不純物、無機不純物、残留溶媒からなり、ヘッドスペース-GC、GC/MS、LC、LC/MS、CE、SFC、ICP-MS などの異なった相補的な分析手法を用いて定性・定量します。バリアンとの統合により、ラインアップを充実させたアジレントのトータルソリューション概要をコンプライアンス対応と合わせて紹介します。

potential genotoxic impurity (PGI：遺伝毒性の疑われる不純物)は医薬品有効成分の分解、賦形剤、合成時の残留物などから生じます。医薬品委員会(EMEA/CHMP)が遺伝毒性物質への生涯曝露量 をもとに定めたリスクの許容範囲は、がん発症リスクの増加率が 10 万分の 1未満であることとされています。その結果、原薬に ppm レベルで含まれる PGI を検出できる分析メソッドが必要となっています。
本講演では、原薬 中 PGI 分析用のメソッド選択フローチャートを元に LC, LC/MS, GC/MS の使い分け、PGI 分析最適化、初期段階のメソッド開発や、メソッド最適化に先立つスクリーニング手順を紹介します。欧米での PGI 状況にも触れます。ベルギーの Research Institute for Chromatography の Dr. Pat Sandra は "新ダイオードアレイ検出器を使えば、製薬不純物を 0.001% レベルまで検出できる。これは US FDA の求めるレベルより一桁低い。"とコメントされています。

未知不純物を Q-TOF LC/MS と MS/MS 構造相関ソフトウェアで構造推定する最新技術を本邦初公開します。合わせて、分取LCで単離し、Agilent NMR や IR で構造解析する概要も紹介させていただきます。

従来 HPLC、LC/GC の分離条件の開発には試行錯誤と多くの時間が必要でした。 ご紹介する ChromSword メソッドシュミレーションソフトウェアでは、僅か２回の分析 結果から最適な分離条件をシュミレーションすることが可能です。